○○とわたし

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14w3d 入院5日目 いくつもの片隅

こんにちは、わたしです。

 

入院も5日目になりました。血腫がなくなり、出血も治ってきたので(古い血が出ますが)わりと自由な身になってきました。あまりウロウロするのも良くないなと思い部屋の外には出ていませんがシャワーはいただきました。

 

8月6日は76年前に広島に原爆が投下された日です。平和記念式典などの特番がNHKで放送されなかったり(わたしはAbemaTVで見てました)、総理が式典読み飛ばしたり、オリンピック最中の黙祷はなかったりと今年はいろいろ物議を醸しておりますが…

 

わたしの地元は鳥取なのですが、小学校5年生の時には平和学習として広島に行きました。宮島にも行ったので、一泊二日だったかと思います。小学生低学年の時に近所のお姉さんの家で「はだしのゲン」を見て戦争の事がトラウマになり、平和学習で見学した平和記念資料館もただただ怖かったのを覚えています。大人になっても怖くて見られないものがあるかもしれません。

 

これまでは、戦争は怖いな起こってはいけないな…と思うだけでよかったのですが、これからは次の世代に過去の戦争をどう伝えていけばよいのか悩みます。妊娠している身ですので、将来的は産まれてくる子にも伝えないといけない。

 

はだしのゲン」は作者の中沢啓治さんが実際に体験した話。マンガやアニメでさえ衝撃的すぎるほどリアルにかかれています。当時の連載先の週刊少年ジャンプの編集長から、もっと描き込んでほしいと言われたそうです。今でも怖くて見られません…。子と一緒でも見られる自信がない。

 

Netflixで「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」が配信されていたので見ました。2016年に公開された映画「この世界の片隅に」に40分の映像が追加された長尺バージョンです。もともとの映画も見たのですが、長尺バージョンでは、呉に嫁いだ主人公すずさんがのお友達リンちゃんの話が大きく追加されていました。

 

呉の空襲のシーンや原爆投下、被曝のシーンはあるものの、話のほとんどが戦時中や戦後を自分らしく生きていくすずさんを描いています。のんさんの声もすずにピッタリで、長尺バージョンの2時間40分もあっという間でした。戦時中の物資が不足していく生活ぶりもわかりやすく描かれています。

 

https://ikutsumono-katasumini.jp/

 

自分が体験したことを人に伝えるのも難しいのに、体験していない戦争のことってどう伝えたら良いのでしょう。

 

歴史を学ぶことは人を知ることなんじゃないかなぁと思います。

 

名の知れた歴史上の人物だけでなく、すずさんのような普通の人が生きていた時代をその目線で見てみることで、その人の気持ちを考えることが大切なのではと思います。まぁ、ほぼ妄想になりますけど。戦時中や戦後の生活雑貨とかは大変興味深いです。

 

戦争は怖いです。なんで怖いのかちゃんと考えられる大人になりたい、次の世代に伝えるにはどうすれば…と映画を見ながらウンウン考えていました。

 

いよいよ明日は退院です。台風が来る前に家に帰りたいですね。